お母様に連れられて、初めて歯科医院に行った時のことを覚えていますか?
楽しかった記憶のある方はあまりいらっしゃらないと思います。
我々はお子様達にとって「楽しかったところ」でありたいと思っております。
遊びに来る感覚で、楽な気持ちで診療ができるようトレーニングを行ってから実際の診療を始めます。
恐怖心の強いお子様の場合、慣れるまでにはある程度のトレーニング回数が必要です。
どうか根気よく連れてきて下さい。必ず口を開けられるようになります。
当院ではお子様の治療をするにあたり次のことを心がけています。 歯科医院への通院が初めてであったり、恐怖心の強いお子様の場合、まず歯科衛生士によるトレーニングを行います。トレーニングでは治療で使用する器具・機械などに慣れてもらってからスムーズに治療へ移行できるよう、遊びながらレッスンします。
「抑制具」と呼ばれる、身体の動きを抑える器具は一切使用しません。
麻酔の注射をすれば、治療のための通院回数は少なくできますが、治療を急ぐあまり歯科治療に対する恐怖心が強くなり、治療ができなくなるケースをよく見かけます。お子様に苦痛がないようにコミュニケーションを重要視した治療を心がけております。
最近、口を「ポカン」と開けていたり、その開けた口で呼吸するいわゆる「口呼吸」のお子様が増えています。また食べたものを上手に咬むことができなかったり、飲み物がないと食べたものを飲み込む「嚥下(えんげ)」ができないお子様も増えています。これは口が正しく機能していないためで、歯並びが悪くなる原因となり、大変心配な状態です。上手に咬むこと、嚥下することで歯並びが悪くならないようにすることも可能です。
当院で行っている矯正治療は4歳以上であれば治療を開始することができます。お子様の歯並びが気になる方、今は気にならないが将来大丈夫か心配な方など、コンサルティングも行っております。お気軽にご相談下さい。
乳幼児医療費助成受給券を必ずお持ち下さい
平成15年4月1日より市川市・船橋市では4才未満(千葉県基準は3才未満)のお子様の場合、通院は1回につき200円又は免除になりました。
また、平成17年8月1日より浦安市では就学前のお子さまの保険診療分が全額免除になりました。
受給券の提示のない場合は乳幼児医療の摘要になりませんので、毎回必ずお持ちいただきますよう、お手数ですがよろしくお願いいたします。
あごの発育について あごを発育させるには、咬むことが大切です。
そしてそのためには、お腹を空かせて「ごはんを食べたい」という「食欲」を育てることが大切です。お腹を空かせるためには適度の運動が必要です。あごが育てば咬み合わせも良くなり、よく咬みよく食べるので、胃腸をはじめとし、全身が丈夫に育ちます。
食欲のあるお子様は胃腸も育っているので、空腹をがまんするのも得意です。間食に頼らず3度の食事をきっちりと食べることができます。単に「咬む」という行為のみではあごは育ちません。全身の筋肉が「屋外で遊ぶ」という運動で鍛えられていないと、硬いものを急に咬んでも顎関節症になる可能性さえあります。無理なトレーニングをするのではなく身体を毎日動かし筋力をつけることが大切です。
食欲が未発達だとお腹が空いた時にがまんができません。そこで間食を摂ります。すると、今度はすぐにお腹がいっぱいになり、食事をきっちりと食べることができません。咬む機会も少なくなりがちで、あごも育ちにくくなってしまいます。
あごの発育に役立つ献立のポイントとして、
1.咬む回数が多くなる食材を使う。決して硬い食材や食品という訳ではありません。
2.なるべく毎食繊維質のメニューを…。
3.干した魚は特にお勧めです。
4.1日1食は和食系(ごはん+咬む回数が多くなるおかず)の食事。歯並びの良い成人の方に聞くと、子供の頃は外で遊んでることが多かったと言う方がほとんどです。生活にメリハリを付け、よく遊び、よく食べましょう!
年齢と歯並びについて お子様の歯並びと口もとを観察して下さい。
将来矯正治療が必要かどうか,歯並びと口元をよくご覧になってみて下さい。
次のような場合には早めの治療が必要です。1.歯並び
歯並びを観察する場合、2歳半〜3歳、6〜8歳、10〜11歳の時期の歯並びが重要なポイントになります。
(1)2歳半〜3歳
第2乳臼歯と呼ばれる乳歯の一番奥の歯が生え、乳歯が生え揃います。
この時、前歯に隙間がなく、きれいに並んでいるか、生えるスペースがなく、デコボコしている場合、歯並びが悪くなります。
永久歯の前歯は乳歯よりも平均して1.2倍の歯の幅があります。
従って、乳歯の前歯はきれいに並んでいても歯と歯の間に隙間がない場合は、将来の歯並びは心配です。(2)6〜8歳
4本の前歯が永久歯に順次生え変わり、「6歳臼歯」が第2乳臼歯の後ろに生えてきます。
4本の前歯が乳犬歯と乳犬歯の間にきれいに並んでいれば、この時期は問題ありません。
デコボコして重なって生えていると、重なりが解消されないまま永久歯の犬歯も八重歯になる可能性が高くなります。(3)10〜11歳
犬歯が乳歯から永久歯に生え変わってくる時期です。
犬歯の生えてくる位置が「側切歯」と呼ばれる2番目の前歯の隣にきれいに並んでいれば、問題ありません。
しかし犬歯が重なって生えてしまうとその生える力により、「側切歯」が押されて重なってしまいます。<対処法>
・前歯でかぶりつき、よく咬んで食べる。
・屋外でよく遊ぶ(遊ぶことによる運動と、紫外線により生体内のカルシウム代謝が活発になり、骨格を刺激し成長を促進させます)
・食欲のある子に育てる。お子さんの年齢が4歳以上であれば、上記の対処法に加え、矯正治療を開始できます。
どうして虫歯になるのでしょうか?
(女性と虫歯治療について)
お子様を虫歯菌から守るためには?
虫歯は主にミュータンス菌という細菌による「感染症」であることが判っています。この細菌が存在しないか、存在してもその細菌の数が少なければ虫歯には罹患しません。
生まれたばかりの赤ちゃんの口には虫歯菌はいないことが確認されています。
ところが、歯が生える生後6カ月頃から虫歯に感染してしまうお子様が次第に増えてきます。
これはお母様をはじめとする養育者の口から感染していきます。なぜ感染するのでしょう?
スプーンや哺乳びん・コップなどから感染したり、お子様にキスするだけでも感染する可能性があります。くれぐれも抱っこしているだけでは虫歯菌は感染しませんのでご安心下さい。もしもお母様に治療していない虫歯があると、口の中に虫歯菌が多く存在していますので、お子様への感染の可能性は高くなります。
養育するのがお母様ではなく、ご祖父母やお父様であっても同じ事が言えます。
お父様・お母様をはじめとする養育される皆様の口に虫歯の罹患や、現在悪くなくても虫歯の治療歴があれば、それらの細菌は必ず口腔内に存在しています。
これは虫歯菌だけではなく、歯周病菌にも同じ事が言えます。歯周病菌は発症するのが早くても10代以降のケースが多いですが、お子様の歯に歯石が沈着していれば、歯周病菌の存在も疑われます。したがってお子様を虫歯から守るためには、養育される皆様の口に処置していない虫歯・歯石の沈着・歯ぐきの腫れ・歯ブラシしたときにブラシに血がつく・・・、などの症状があれば、まずそれらの治療が必要です。これらの症状があるだけで虫歯菌や歯周病菌はその数も多く、口の中で活発に繁殖をしております。
虫歯でできた穴を治療で詰めたり、歯石を取るなどの歯周病治療をして歯ぐきの腫れがなくなるだけで、細菌の数は減らせます。欧州の研究では、お母様の口の中をきれいにすることにより、お子様の虫歯の数が減ったという報告もあります。
また、以前に治療を完璧に済ませた場合であっても、自覚症状がなく虫歯・歯周病が再発している可能性もあります。まず検診で詳しく調べ、もし再発がない場合、唾液検査で細菌数を確認し、PMTCと3DSによる一連の予防処置を行い発症の可能性を低いものにしていきましょう。お母様は、できれば妊娠時に虫歯・歯周病の治療と予防を済ませて出産に備えましょう。特に妊娠時の歯周病は、早産や低体重児を出産しやすいとの報告もあり、妊娠時の治療と予防はとても大切です。
もし妊娠中体調が優れず治療や予防ができなかった場合であっても、お子様の成長の段階に応じてきっかけやチャンスはいくらでもありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。できることであれば、3歳くらいまでは感染の機会をなるべく少なくすることが大切です。3歳未満のお子様の治療は、意思の疎通をとるのが年齢が低くなればなるほど難しく、治療が困難なケースが少なくありません。乳歯は歯自体の石灰化が未成熟なため虫歯に罹患しやすく、罹患すると唾液の分泌量も少ない場合、急速に進行していきます。
甘味の与え方にも注意が必要です。「甘い物」自体がいけないのではありません。
虫歯菌は、甘い物(主に砂糖)を摂取してネバネバの歯垢になり、「バイオフィルム」という膜の状態で増殖していきます。その時、虫歯菌が砂糖を発酵させ乳酸などの「酸」という物質により歯の表面が酸性になり、歯のエナメル質が溶かされて虫歯になってしまうのです。
唾液には酸性になった歯の表面を中性に戻す、「緩衝作用」がありますが、甘味を摂取する回数が多いと酸性のままの時間が長い上に、お子様の場合唾液の分泌量が少ないため、虫歯の進行速度をさらに速めてしまう結果になります。乳幼児期から食習慣や生活習慣をしっかりと身につけ、虫歯を予防することは、身体だけでなく心身の成長発育にも影響し、一生涯で考えると成人から高齢になるまで影響します。乳幼児期から身についた食習慣・生活習慣は成人になっても忘れることはほとんどないそうです。また、虫歯・歯周病のない口で、しっかりと咬む習慣が一生涯にわたり身についていれば、高齢になっても、痴ほうなどのいわゆる「ぼけ」の予防にもつながります。
お子様を虫歯菌から守ることは、その子の一生にかかわる重要な問題です。虫歯予防により「健康」という財産に投資をしましょう。
シーラント
![]()
![]()
「シーラント」は正式には「フィッシャー・シーラント」と呼びます。
「フィッシャー」とは歯の溝のこと、「シーラント」は「シール(seal)→貼り付け・蓋」からきております。英語では、"fissure sealant” と書きます。奥歯にある歯の溝が虫歯に罹患しやすい箇所であることは、かなり一般的に知れ渡っています。
ただくぼんでいるだけに見えますが、断面にするとこのような形態をしております。
(歯の溝の断面図)虫歯になってしまう前に、この溝をあらかじめ封鎖してしまい虫歯に罹患しないように予防していくのがシーラントの目的です。従って、虫歯に罹患している歯にはシーラントは施術しません。
虫歯の罹患の有無は、見た目に解りづらい場合は、レントゲンや、ダイアグノデント(レーザーによる虫歯発見器)で調べます。虫歯の原因となる細菌は歯の表面に「バイオフィルム」と呼ばれる薄い膜を作り、その内部で増殖していくのですが、この膜がいったんできてしまうと日常生活のブラッシングで除去することは不可能で、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、専用の機械を使ったクリーニングです)でのみ除去することができます。
虫歯の罹患がなければ、バイオフィルムをPMTCにより落とします。落とさなければシーラントの効果がありません。そのかわり、シーラントでは歯を削ることはありません。シーラントに使われる材料は、年々品質が向上しており、耐久性が増しております。
しかし、半年に1回は定期検診等で脱落していないか否かチェックする必要があります。